冷蔵庫の掃除:全部出さず、一段ずつ進めるのが失敗しない方法
冷蔵庫の掃除は、中身を全部出すのではなく一段ずつ進めます。棚を外して洗うときは、冷えたガラスに熱湯をかけないこと。最後に奥の排水口とドアパッキンの溝を確認すれば、汚れも臭いも残りません。
手早い解決方法
- 一段だけ中身を出し、その段を拭いてから戻します。これを段ごとに繰り返します。
- 拭き掃除はぬるま湯に食器用洗剤を数滴で十分です。仕上げに水拭きし、乾いた布で水気を取ります。
- 外したガラス棚は室温に10分ほど置いてから、ぬるま湯で洗います。冷たいうちに熱湯をかけると割れることがあります。
- 奥の壁の下にある排水口を綿棒で通します。ここが詰まると庫内の底に水が溜まります。
- ドアパッキンの溝は綿棒か歯ブラシで、目に見える黒い汚れを落とします。
用意するもの
- 柔らかい布2枚(拭き用と乾拭き用)
- 食器用洗剤
- 綿棒と使い古しの歯ブラシ
- ぬるま湯を入れるボウル
- 保冷剤またはクーラーボックス(作業が長引く場合)
- アルコール除菌スプレー(仕上げ用)
手順
1. 一段ずつ進めると決める
全部出してから始めると、途中で中断したときに食品が常温に置かれ続けます。上の段から一段だけ出し、拭いて戻し、次の段へ移れば、扉を開けている時間も庫内の温度上昇も最小限で済みます。作業は30分以内が目安です。
2. 出した食品をその場で選り分ける
掃除は中身を減らす機会でもあります。賞味期限が切れたもの、いつ開けたか思い出せない調味料、乾いた惣菜はこの時に処分します。詰め込みが減るほど冷気が回りやすくなり、電気代にも効きます。
3. 棚と引き出しを外して洗う
外したガラス棚は、すぐに湯をかけずに10分ほど室温に置いてください。急な温度差でガラスが割れることがあります。温度が落ち着いたら、ぬるま湯と食器用洗剤で洗い、しっかり乾かしてから戻します。濡れたまま戻すと水滴が残り、匂いのもとになります。
4. 庫内の壁と天井を拭く
ぬるま湯に食器用洗剤を数滴だけ入れた液を布に含ませ、固く絞って拭きます。洗剤が残ると匂いが食品に移るため、必ず水拭きで拭き上げてください。こびり付いた箇所は濡れ布巾を数分のせてふやかすと、こすらずに落ちます。
5. 奥の排水口を通す
冷蔵室の奥の壁、いちばん下に小さな穴があります。霜取りで出た水がここから外へ流れる仕組みで、食品カスで詰まると庫内の底に水が溜まり、それが臭いの発生源になります。綿棒をそっと差し込んで詰まりを取り除いてください。強く押し込んだり針金を入れるのは避けます。
6. ドアパッキンの溝を掃除する
パッキンのひだの内側は結露が溜まり、黒い点が出やすい場所です。綿棒か歯ブラシに薄めた洗剤液を付けて溝をなぞり、水拭きしてから乾拭きします。閉まりが甘いと冷気が漏れ続けるので、紙を挟んで簡単に引き抜けるようなら交換を検討してください。
7. 仕上げに乾かして戻す
全体を乾いた布で拭き上げ、必要ならアルコール除菌スプレーを布に吹き付けて拭きます。庫内へ直接吹きかけるより、布に付けるほうが余計な液が残りません。食品は密閉容器に移してから戻すと、次の掃除が楽になります。
注意点
- 冷えているガラス棚に熱湯をかけないでください。急な温度差で割れることがあります。室温に戻してから洗います。
- 塩素系漂白剤は庫内に使わないでください。匂いが残って食品に移ります。また、酸性の洗剤と混ざると有毒なガスが発生します。
- 研磨剤入りのクレンザーや金属たわしは、庫内の樹脂やガラスに傷を付けます。傷にはかえって汚れが入り込みます。
- 冷蔵庫の背面や下部の機械部分は分解しないでください。掃除は庫内と前面までにとどめ、それ以外は取扱説明書の指示に従ってください。
- 掃除中は扉を開けっぱなしにせず、必要な段だけを開けます。長く開けると庫内温度が上がり、食品が傷みます。
- 生肉や魚の汁を拭いた布は、そのまま他の場所に使わず洗ってください。
種類の違う洗剤を混ぜないでください。特に塩素系と酸性の洗剤を混ぜると有毒なガスが発生します。製品ラベルの使用方法を必ず確認してください。
状況別の対処
冷凍室を掃除するとき
冷凍食品は常温に置ける時間が短いので、保冷剤を入れたクーラーボックスを先に用意してください。霜が厚い場合は、こそげ落とさずに霜取り運転か電源を切っての自然解凍を選びます。ヘラで削ると内壁を傷付け、そこから霜が付きやすくなります。
野菜室の底がぬるつくとき
野菜から出た水分と土が混ざったものです。引き出しごと外して洗い、完全に乾かしてから戻します。戻すときに新聞紙かキッチンペーパーを底に敷けば、次からは紙を替えるだけで済みます。
掃除しても庫内が臭うとき
排水口の詰まりか、パッキンの溝か、こぼれた液体が棚の裏側に回っているかのどれかです。棚を外して裏面と支えのレール部分も確認してください。それでも残る場合は食品側に原因があります。
掃除の頻度をどうするか
全体の拭き掃除は2〜3か月に1回で十分です。それより、こぼした時にその場で拭くほうが効果があります。買い物の前は庫内が空きやすいので、その日を掃除日にすると作業が軽くなります。
なぜ起きるのか
- 冷蔵庫の汚れの多くは、こぼれた汁や液だれが乾いて固まったものです。低温では乾きが遅く、気付かないうちに層になります。
- 低温でも菌の活動は止まらず、ゆっくり進みます。だから冷蔵庫の中でも食品は傷み、匂いも出ます。
- 霜取り水を外へ逃がす排水口が詰まると、庫内の底に水が溜まります。この水が汚れと混ざると臭いのもとになります。
- ドアの開け閉めで入る湿った空気がパッキンの溝で結露します。乾く機会がないため、黒い汚れが出やすい場所です。
再発を防ぐには
- こぼしたその場で拭きます。固まる前なら水拭きだけで落ちます。
- 液体や匂いの強い食品は密閉容器に移します。ふたの緩い容器が汚れと臭いの最大の原因です。
- 棚に薄いシートやキッチンペーパーを敷き、汚れたら交換します。
- 詰め込みは7割程度に抑えます。冷気が回り、奥で食品を忘れることも減ります。
- 月に一度、賞味期限の点検日を決めておくと、傷んだ食品が原因の掃除が減ります。
よくある質問
掃除のとき電源は切ったほうがよいですか。
重曹水とアルコール、どちらで拭くのがよいですか。
掃除の直後に食品を戻してよいですか。
製氷機の水受けも掃除が必要ですか。
基準日: 2026年8月25日
- 霜取りの方法、取り外せる部品、使用可能な洗剤は、冷蔵庫の取扱説明書を必ず確認してください。