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ガスコンロ・IHの油汚れ:五徳はつけ置き、天板は洗剤で覆う

コンロの汚れは力ではなく時間で落とします。五徳はお湯と重曹に30分以上つけ置きし、天板は食器用洗剤を含ませたキッチンペーパーをのせて20分ふやかすと、こする量が大きく減ります。

手早い解決方法

  1. 火を消し、天板が完全に冷めてから始めます。五徳とバーナーキャップを外します。
  2. 大きめの容器やシンクに50〜60度のお湯を張り、重曹を溶かして五徳を30分〜1時間つけ置きします。
  3. 天板には、食器用洗剤を薄めた液を含ませたキッチンペーパーをのせて覆い、20分置きます。
  4. ペーパーをはがして同じペーパーで拭き取り、水拭きして仕上げます。
  5. バーナーキャップの穴は歯ブラシと竹串で通し、完全に乾かしてから元どおり組み立てます。

用意するもの

  • 重曹
  • 食器用洗剤
  • キッチンペーパー
  • 五徳が入る大きさの容器またはシンク
  • 使い古しの歯ブラシと竹串
  • ゴム手袋、柔らかい布

手順

  1. 1. 火を止め、冷めてから始める

    熱いうちに水や洗剤をかけると蒸気でやけどをしますし、ガラストップでは急な温度差が負担になります。調理の直後ではなく、完全に冷めてから作業してください。ガスなら元栓を閉め、IHなら電源を切ります。

  2. 2. 五徳とバーナーキャップを外す

    ガスコンロなら五徳、バーナーキャップ、汁受けが手で外せます。外す前にどの位置にどの向きで載っていたかを写真に撮っておくと、組み立てで迷いません。バーナーキャップは大きさが微妙に違うことがあり、入れ違えると火のつきが悪くなります。

  3. 3. 五徳をお湯と重曹につけ置きする

    50〜60度のお湯1Lに重曹大さじ2〜3を溶かし、五徳を30分〜1時間沈めます。油汚れは温度が上がるほど緩み、水では時間をかけても落ちません。つけ置き後は歯ブラシでこすります。ホーロー加工の五徳は煮沸で加工が傷むことがあるため、つけ置きまでにとどめてください。

  4. 4. 天板は洗剤を含ませたペーパーで覆う

    こするより、汚れに洗剤を長く触れさせるほうが効きます。ぬるま湯に食器用洗剤を数滴入れた液をキッチンペーパーに含ませ、天板の汚れた部分に貼り付けて20分置きます。乾きやすければ上からラップをかけてください。時間が来たらペーパーで汚れごと拭き取り、水拭きで洗剤を残さないようにします。

  5. 5. 残った焦げは削らずにもう一度ふやかす

    一度で落ちない盛り上がった焦げは、同じ湿布をもう一度20分行うほうが安全です。金属のヘラや金属たわしは、ガラストップにもホーロー天板にも傷を残します。どうしても取れない場合だけ、樹脂製のスクレーパーを寝かせて浅い角度で当ててください。

  6. 6. バーナーの目詰まりを取る

    バーナーキャップの側面に並んだ小さな穴が火の出る場所です。煮こぼれで詰まると、火が片側だけ細くなったり赤くなります。歯ブラシで表面を洗い、詰まった穴は竹串でそっと通してください。針や金属の棒で穴を広げると火の出方が変わってしまいます。

  7. 7. 完全に乾かしてから組み立てる

    濡れたままバーナーキャップを戻すと、点火不良や立ち消えの原因になります。乾いた布で水気を取り、さらに30分ほど自然乾燥させてください。写真を見ながら向きと位置を確かめて戻し、最後に火をつけて青い炎が全周に均等に出ることを確認します。

注意点

  • 塩素系漂白剤と酸性の洗剤(クエン酸・お酢)を混ぜないでください。有毒な塩素ガスが発生します。コンロ周りは換気しながら作業してください。
  • コンロ本体の分解や、点火装置・配線に関わる部分の清掃はしないでください。手で外せる部品(五徳・バーナーキャップ・汁受け)までにとどめ、それ以外は取扱説明書に従うか、ガス事業者に相談してください。
  • 点火プラグ(バーナー横の細い突起)とセンサー(鍋底に当たる部品)は、濡らしすぎず力もかけないでください。折れると点火しなくなります。
  • IHのガラストップに重曹をそのまま振りかけてこすらないでください。粒が細かい傷を作ります。使うならペースト状にして柔らかいスポンジで軽く動かします。
  • アルミ製の五徳やパーツに重曹を使うと黒く変色することがあります。素材が分からない場合は目立たない所で試してください。
  • 作業中はガスの元栓を閉め、火の気を近づけないでください。

種類の違う洗剤を混ぜないでください。特に塩素系と酸性の洗剤を混ぜると有毒なガスが発生します。製品ラベルの使用方法を必ず確認してください。

状況別の対処

IHのガラストップの場合

外す部品がないぶん掃除は簡単ですが、傷が目立ちやすいのが弱点です。日常はぬるま湯と食器用洗剤で拭くだけで十分で、焦げ付きだけIH用のクリームクレンザーを丸めたラップに少量取り、円を描くように軽くこすります。金属たわし、メラミンスポンジ、研磨力の強い粉は使わないでください。

茶色くベタつく汚れが層になっているとき

油が加熱で重合して樹脂のように固まった状態です。洗剤の湿布を20分ではなく1時間に延ばし、途中でペーパーが乾いたら液を足してください。一度で全部取ろうとせず、数日に分けて範囲を区切るほうが結果的に早く終わります。

火が赤い、片側しか出ないとき

バーナーキャップの目詰まりか、載せ方がずれていることが多いです。まず冷ましてから位置を確認し直してください。掃除しても改善しない、ガスの臭いがする、火が不安定という場合は自分で調整せず、ガス事業者やメーカーに点検を依頼してください。

グリルの受け皿と網

まだ温かいうちにお湯と食器用洗剤につけると、脂が固まる前に落ちます。冷えて固まった場合は、五徳と同じく重曹入りのお湯でつけ置きします。網は焦げが残りやすいので、つけ置き後に歯ブラシで一方向にこすってください。

なぜ起きるのか

  • 調理中の油は目に見えない細かい粒になって周囲に飛びます。天板に落ちた油はコンロの熱で繰り返し焼かれ、次第に樹脂のような膜に変わります。
  • この膜は普通の油と性質が違い、洗剤をさっとかけただけでは溶けません。時間をかけて触れさせるか、温度を上げる必要があります。
  • 吹きこぼれた汁は糖分やでんぷんを含み、加熱されると炭化して焦げになります。五徳の脚まわりに黒く固まるのはこれです。
  • バーナーの穴は小さいため、少量の煮こぼれでも詰まります。詰まると炎が偏り、鍋底の一部だけが焦げるようになります。

再発を防ぐには

  • 調理後、天板が少し温かいうちに湿らせた布でひと拭きします。固まる前なら数秒で済みます。
  • 揚げ物や炒め物の日は、コンロ周りに新聞紙を敷いてから調理し、終わったら捨てます。
  • 吹きこぼれたらその場で拭きます。放置して次に加熱すると焦げになります。
  • 五徳は月1回のつけ置きを習慣にすると、焦げが層になりません。
  • 換気扇は調理の少し前から回し、終わってからも数分回します。飛ぶ油の量そのものが減ります。
  • 鍋の大きさに合った火加減にします。鍋からはみ出した炎は天板を焼いて汚れを固めます。

よくある質問

重曹とセスキ炭酸ソーダはどちらがよいですか。

セスキのほうが水に溶けやすく油を緩める力もやや強いので、拭き掃除に向いています。重曹は溶け残った粒が軽い研磨材になるため、五徳のつけ置きやペーストでの部分洗いに向いています。用途で使い分けてください。

五徳を食器洗い乾燥機で洗ってもよいですか。

機種と五徳の素材によります。ホーローや塗装のある五徳は変色や剥がれが起きることがあります。食洗機に対応している旨の記載がなければ、手洗いのつけ置きを選んでください。

つけ置きしても五徳の焦げが落ちません。

炭化した焦げは、油汚れと違って洗剤や重曹では分解できません。つけ置きで緩めてから、樹脂製のヘラや割り箸の先で削り取るのが現実的です。落としきれない黒い跡は機能に影響しないので、無理に削らないでください。

掃除のあと火がつきにくくなりました。

バーナーキャップが濡れているか、載せ方がずれているかのどちらかが多いです。冷めてから外して完全に乾かし、位置と向きを確認して戻してください。それでも改善しない場合は使用を中止し、メーカーやガス事業者に点検を依頼してください。

基準日: 2026年8月25日

算出基準・出典:
  • 取り外せる部品の範囲、使用できる洗剤、点火不良時の対応は、コンロの取扱説明書とメーカーの案内を必ず確認してください。

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