本文へスキップ

サッシとゴムパッキンのカビを取る:覆って待つ、そのあと湿気を断つ

ゴムの黒カビは表面ではなく内側に入っているため、拭くだけでは残ります。カビ取り剤を塗り、キッチンペーパーとラップで覆って30分ほど置いてから流すと落ちやすくなります。ただし原因は窓まわりに溜まる水分なので、そこを断たないと数週間で戻ります。

手早い解決方法

  1. 先に乾いた状態で、溝のホコリと砂をブラシと掃除機で取り除きます。薬剤が届くようにするためです。
  2. 塩素系のカビ取り剤をパッキンに塗ります。ジェルタイプは垂れにくく扱いやすいです。
  3. キッチンペーパーを上から貼り、さらにラップで覆います。薬剤が乾かず、密着した状態を保てます。
  4. 30分〜1時間置いたら剥がし、水拭きを数回繰り返して薬剤を残さないようにします。
  5. 最後に乾いた布で水気を取ります。濡れたまま放置すると、そこからまた始まります。

用意するもの

  • 塩素系のカビ取り剤(ジェルタイプが扱いやすい)
  • キッチンペーパーとラップ
  • ゴム手袋・マスク・保護メガネ
  • 古歯ブラシと細口ブラシ
  • バケツと雑巾、乾いた布

手順

  1. 1. 換気と保護から始める

    塩素系の薬剤は蒸気を吸うと喉と目を刺激します。作業する部屋の窓か、別室の窓を開けてから始めてください。ゴム手袋、マスク、できれば保護メガネを着けます。窓の下で上を向いて作業すると薬剤が落ちてくるので、姿勢にも注意してください。

  2. 2. 乾いた状態で溝のホコリを取る

    濡らす前にブラシで砂とホコリをかき出し、掃除機で吸います。先に水をかけると泥状になって溝の奥に押し込まれ、薬剤がカビまで届かなくなります。ここを飛ばすと、あとの工程の効きがはっきり落ちます。

  3. 3. カビ取り剤をパッキンに塗る

    スプレータイプは霧が飛び散るので、ゴムパッキンには直接塗れるジェルタイプか、ペーパーに含ませてから当てる方法が向いています。黒い部分だけでなく、その周囲1cmほどまで塗り広げてください。見えていない菌糸がそこまで伸びていることがあります。

  4. 4. ペーパーとラップで覆う

    薬剤は乾くと働きが止まります。塗った上にキッチンペーパーを貼りつけ、その上からラップをかけて乾燥を防いでください。この「覆う」工程があるかないかで、同じ薬剤でも結果が変わります。ラップは軽く押さえてパッキンに密着させます。

  5. 5. 30分〜1時間置く

    短すぎると表面しか脱色されず、色が戻ったように見えます。逆に何時間も置いてもゴムが白く傷むだけで、それ以上は落ちません。30分で様子を見て、まだ黒いようなら1時間まで延ばす程度にしてください。

  6. 6. 薬剤を残さず拭き取る

    流水をかけられない窓では、固く絞った雑巾での水拭きを3回以上繰り返します。薬剤が残るとゴムが硬化し、アルミサッシの表面も傷みます。最後に乾いた布で水気を取り、窓を開けて完全に乾かしてください。

  7. 7. 落ちない色は見切りをつける

    2回試して変化がなければ、それはもう生きているカビではなく、ゴムそのものが着色した状態である可能性が高いです。薬剤を重ねてもゴムが劣化するだけなので、パッキンの交換や、賃貸なら管理会社への相談に切り替えてください。

注意点

  • 塩素系のカビ取り剤と、クエン酸・お酢・酸性タイプの水垢用洗剤を混ぜないでください。有毒な塩素ガスが発生します。続けて使う場合も、間に水でよく流してから行ってください。
  • 必ず換気しながら、ゴム手袋・マスクを着けて作業してください。目に入る恐れがある姿勢では保護メガネも使ってください。
  • アルミサッシや木製の窓枠に塩素系の薬剤が付くと、変色や腐食が起きることがあります。付いたらすぐ拭き取ってください。
  • カーテンや網戸に薬剤が垂れると脱色します。作業前にカーテンを束ねて外し、下に古タオルを敷いてください。
  • 長時間の放置はゴムを硬く脆くします。1時間を目安にしてください。
  • 黒い色が残っていても、カビが生きているとは限りません。ゴムの着色に変わっている場合、それ以上薬剤を使う意味はありません。
  • 製品ごとに使える素材と放置時間の上限が違います。使用前に表示を確認してください。

種類の違う洗剤を混ぜないでください。特に塩素系と酸性の洗剤を混ぜると有毒なガスが発生します。製品ラベルの使用方法を必ず確認してください。

状況別の対処

木製の窓枠に出たカビ

木部に塩素系を使うと白く抜けて元に戻りません。乾いた布でカビを拭き取ってから、消毒用アルコールを含ませた布で拭く方法にしてください。色は落ちませんが、それ以上広がるのは抑えられます。作業中と乾くまでは火気を避けてください。

賃貸でパッキンを交換できないとき

ゴムパッキンは消耗品として交換できる場合があります。まず管理会社に状態を伝えて相談してください。自分で市販の目地補修材を上から塗ると、原状回復で問題になることがあります。写真を撮って記録しておくと話が早く進みます。

冬になると毎年同じ場所に出る

窓の下部だけに出るなら、原因は結露です。朝いちばんに水滴を拭く、断熱シートで窓の表面温度を上げる、室内の湿度を下げる、のどれかを続けないと同じ場所に戻ります。掃除だけを毎年繰り返しても消耗するだけです。

カビが壁紙まで広がっている

壁紙の裏や石膏ボードまで及んでいると、表面の処理では止まりません。触ってやわらかい、シミが広がっている、剥がれてくるといった状態なら、自分で薬剤を塗るより専門業者か管理会社に見てもらうほうが確実です。

なぜ起きるのか

  • 結露した水がサッシの下部の溝に流れて溜まり、日中も乾き切りません。この常に湿った溝が、家の中で最もカビの条件がそろう場所になります。
  • ゴムパッキンの表面には細かい凹凸があり、そこに胞子が入り込むと拭き取りでは取れません。黒く見えているのは、表面ではなく内側に入った状態です。
  • 溝に溜まった砂ぼこりや繊維くず、皮脂がカビの栄養になります。ホコリのない濡れた面より、ホコリのある濡れた面のほうが早く黒くなります。
  • 北向きの部屋や、家具・カーテンで窓が塞がれた部屋は空気が動かず、乾く速度が落ちます。同じ家でも窓ごとに差が出るのはこのためです。

再発を防ぐには

  • 結露の出る季節は、朝いちばんに水滴を拭き取ります。吸水クロスやスクイジーを窓際に置いておくと続きます。
  • 週に一度、サッシの溝のホコリをブラシと掃除機で取ります。栄養を断つのが最も手間の少ない予防です。
  • 窓に断熱シートや気泡緩衝材を貼り、表面温度を上げます。結露そのものが減ります。
  • 室内の湿度を40〜60%に保ちます。加湿器を窓の近くに置かないだけでも変わります。
  • カーテンや家具を窓に密着させないでください。空気が動かない隙間が、いちばん先にカビます。
  • 掃除のあとは必ず乾いた布で仕上げます。水分を残さないことが、どの薬剤より効きます。

よくある質問

消毒用アルコールでも取れますか。

表面の菌を減らす働きはありますが、漂白作用がないので黒い色は残ります。木部やアルミなど塩素系を使いたくない素材には向いています。見た目まで戻したい場合は塩素系のカビ取り剤が必要です。

重曹とお酢を混ぜる方法は効きますか。

泡が立つので効いているように見えますが、あれは中和反応で出た二酸化炭素で、漂白力はほとんどありません。軽い汚れ落としには使えますが、ゴムに入り込んだ黒カビには力不足です。

何度やっても黒いままです。

2回やって変化がなければ、ゴムが着色・劣化している状態と考えてください。この段階では薬剤を足しても戻らず、ゴムが硬くなって隙間風の原因になります。パッキンの交換を検討するほうが結果的に早いです。

掃除のあと塩素の臭いが残ります。

拭き取りが足りていない可能性が高いです。固く絞った布での水拭きを追加し、窓を開けて数時間換気してください。臭いが残るということは薬剤も残っているということなので、素材のためにも落としきったほうがよいです。

基準日: 2026年8月25日

算出基準・出典:
  • 使用できる素材・放置時間・すすぎ方は、カビ取り剤の製品表示とメーカーの案内を確認してください。

関連する記事

住まいの管理 の解決方法