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ボールペンのインクを服から落とす方法:下に敷いて移す

インクは水に溶けないため、洗濯機で回しても広がるだけです。シミの下にティッシュを重ねて敷き、消毒用アルコールで溶かして下へ移すのが基本の考え方です。

手早い解決方法

  1. シミの裏側にティッシュを4〜5枚重ねて敷きます。これがないと生地の中で広がります。
  2. 表側から消毒用アルコールを少量つけ、綿棒か白い布で軽く叩きます。こすらないでください。
  3. ティッシュにインクが移ったら、汚れていない面に敷き替えて繰り返します。
  4. 色が出なくなったら食器用洗剤を少量なじませ、ぬるま湯ですすぎます。
  5. 乾かす前に確認し、残っていれば同じ工程をもう一度。乾燥機は最後です。

用意するもの

  • 消毒用アルコール(エタノール)
  • ティッシュまたはキッチンペーパー
  • 綿棒・白い布
  • 食器用洗剤

手順

  1. 1. 目立たない場所で試す

    アルコールは染料を動かすことがあります。裾の内側や縫い代にアルコールを少量つけ、白い布で押さえて色が移らないか確認してください。色が出るなら、その生地は自分で処理しないほうが安全です。

  2. 2. 下にティッシュを厚めに敷く

    この工程が結果の大半を決めます。シミの真下にティッシュを4〜5枚重ね、溶けたインクの逃げ道を作ります。敷かずにアルコールをかけると、インクが生地の中を横に広がり、処理する面積が増えます。

  3. 3. アルコールを少量ずつ、叩いて入れる

    綿棒にアルコールを含ませ、シミの外側から中心に向かって叩きます。外から内へ進めるのは、輪ジミの発生を抑えるためです。一度に大量にかけず、少しずつ足してください。

  4. 4. ティッシュを敷き替えながら繰り返す

    下のティッシュにインクの色が付いたら、汚れた面をそのままにしないでください。そこからインクが戻ります。きれいな面に替えて、色が移らなくなるまで3〜4回繰り返します。

  5. 5. 食器用洗剤で仕上げる

    アルコールで動かしたインクの残りと、インクに含まれる油分を落とします。食器用洗剤を一滴なじませて5分置き、ぬるま湯ですすいでください。アルコールが残ったまま放置すると、その部分だけ色味が変わることがあります。

  6. 6. 乾く前に確認してから洗濯する

    濡れている間は薄く見えます。ドライヤーの冷風でその部分だけ乾かして確認し、残っていれば2番から繰り返してください。跡が消えてから普段どおり洗濯します。

注意点

  • アルコールは引火します。火気の近くやコンロのそばで作業しないでください。換気しながら使います。
  • 塩素系漂白剤と酸性の洗剤(クエン酸・お酢・トイレ用洗剤など)を絶対に混ぜないでください。有毒な塩素ガスが発生します。
  • こすらないでください。インクは摩擦で繊維の奥へ入り込み、毛羽立ちの原因にもなります。
  • シミが残ったままアイロンや乾燥機を使うと、熱で定着してほぼ戻せなくなります。
  • シルク・ウール・アセテート・レーヨンはアルコールで風合いや色が変わりやすい素材です。クリーニングに出してください。
  • 除光液(アセトン入り)は化学繊維を溶かします。衣類には使わないでください。

種類の違う洗剤を混ぜないでください。特に塩素系と酸性の洗剤を混ぜると有毒なガスが発生します。製品ラベルの使用方法を必ず確認してください。

状況別の対処

油性ボールペンの場合

一般的なボールペンの多くは油性で、色素が油に溶けています。この記事の手順がそのまま当てはまります。消毒用アルコールと食器用洗剤の組み合わせが基本で、根気よく繰り返すほど薄くなります。

水性ペン・ゲルインクの場合

水に溶ける成分が多いので、まずぬるま湯と食器用洗剤だけで試してください。それで薄くなるならアルコールは不要です。ただし顔料タイプのゲルインクは水に溶けず、油性と同じ扱いになります。

ポケットの中でペンが漏れて全体に広がったとき

面積が広いと点で処理しきれません。洗面器にぬるま湯と食器用洗剤を溶かして30分つけ置きし、そのあと濃い部分だけアルコールで狙い撃ちします。最初から全体にアルコールをかけると色ムラが出ます。

ソファ・革に付いたとき

革はアルコールで表面のコーティングが白く曇ることがあります。目立たない場所で試し、不安ならメーカーか専門店に相談してください。布のソファは水を足しすぎると乾かずにおいが出るので、綿棒で少量ずつ進めます。

なぜ起きるのか

  • 油性インクの色素は油に溶けた状態で紙や布に付きます。水と混ざらないため、洗濯機の水流では動かず、そのまま残ります。
  • アルコールが効くのは、油にも水にもなじむ性質があるからです。固まった色素を再び動く状態に戻す役割をしています。
  • インクには樹脂が入っていて、乾くと膜になって繊維に密着します。時間が経つほど落ちにくいのはこのためです。
  • こすると色素が繊維の隙間へ押し込まれます。叩いて下へ移すほうが理にかなっています。

再発を防ぐには

  • ペンを胸ポケットに入れるときはキャップかノック式の状態を確認します。座ったときの圧力で漏れることがあります。
  • 洗濯前にポケットの中を確認する習慣をつけると、洗濯機の中で全体に広がる事故を防げます。
  • インクが付いた服は、処理が済むまで乾燥機にもアイロンにも通さないでください。
  • カバンの中では、ペンを筆記具用のポーチにまとめておくと漏れても被害が限られます。

よくある質問

ヘアスプレーが効くと聞きました。本当ですか。

昔のヘアスプレーはアルコール分が多く、それが働いていました。効いているのはアルコールであって、スプレーそのものではありません。今の製品は保湿成分や樹脂が入っているものが多く、かえって別の汚れを足すことがあります。消毒用アルコールを直接使うほうが確実です。

洗濯機で洗ったら余計に広がりました。

水がインクを溶かさないまま、生地の中で押し広げた状態です。乾燥機に入れていなければまだ処理できます。広がった部分の下にティッシュを敷き、濃い部分から順にアルコールで移してください。

完全に消えないこともありますか。

あります。特に時間が経った油性インクや、色の濃い染料は完全には抜けないことがあります。何度か繰り返してかなり薄くはなりますが、無理に強い薬剤を使うと生地のほうが先に傷みます。薄くなった時点でやめる判断も必要です。

消毒用アルコールがないときは。

手指用のジェルでも代用できますが、保湿成分が別の跡になることがあります。まずぬるま湯と食器用洗剤で試すほうが失敗が少ないです。

基準日: 2026年8月25日

算出基準・出典:
  • 素材ごとの取り扱いは、衣類の洗濯表示とアルコール製品の注意書きを確認してください。

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